今週の注目馬!……の前に


『単勝二頭流』編集者(以下、編) 石橋さん、さっきまで単行本用に過去の配信レースを振り返っていましたけど、あんたやっぱ凄いわ。

石橋 武(以下、石) 誰だよ(笑)。

編 担当です(笑)。前作を出版してからの配信ですから約3年分あったじゃないですか。

石 そうね。

編 その間にどれだけ当ててきているんだという。

石 それ以上に外してるけど。

編 3連単に限れば。でも単勝の的中も入れれば、相当じゃないですか?

石 そりゃ、人気馬の単勝なんて1番人気、1倍台のものもあるわけで、的中数は増えるだろうけど、プラスになってこそだから。

編 そのプラスに関しても、石橋さんの場合は3連単の高配当というところで注目を集めていますけど、改めて勝負予想を見直すと人気薄の単勝だったりとか、あとはヒモも選択もすげ〜なと思って。

石 でもまあ、それはその時に予想を見てくださった方がどう判断するかで、いまさらほじくり返して話すようなことでもないでしょ。正直、たとえば2年前の高配当なんてどうでもいいわけで(笑)。

編 どうでもよくないですけどね。

石 あ、そういう意味では新しい趣向として、今日は先週の配信レースを振り返ってみようか。配信全レースの。

編 え、先週全然良くなかったですよ。

石 はっきり言ってくれるね(苦笑)。悪かったな。ただ、普段のというか、いつもどういう馬に本命を打って、その結果どうだったのかというのを知ってもらうのも大切でしょ。

編 でも先週はホントに……。

石 そりゃ、競馬をやっていれば成績がいいときばっかりじゃないんだから。こういう週もあるけど、それを今後の配信でどうリカバリーしていくか、たとえば3カ月、半年スパンでなんでプラスになっているかというところも大切なわけで。

編 高配当が当たるからですよね。

石 だから先週みたいに高配当が当たらないこともあるわけじゃない。実際、10万馬券は朝日杯FS(3連単22万1,200円)以降的中していないし。

編 それだって同じ日の直前のレース(桑名特別)で、3連単16万馬券も的中しているわけで。配当も2レースで40万円以上ですからね。

石 だからそういう高配当のときはスポットが当たりやすいけど、そうじゃないときはどんな感じで当たっているのか、外れているのかを知ってもらって、安心して勝負してもらいたいんだよね。当たった時に不安で買えませんでしたというのは、皆さんにとっても僕にとっても残念すぎるわけで。

編 石橋さんがそこまで言うなら止めませんけど……。でももっといい時というか、普通の時にやったらどうです? わざわざ先週みたいな……

石 僕が勝手にやったということで編集部サイドには伝えておきますよ。

編 わかりました! じゃあ、やっちゃいましょう! 順を追って、土曜日の配信1レース目から始めますね。中京11Rの中京スポーツ杯で、穴馬の本命が◎ニシノラディアント、人気馬の本命が◎アグネスユーリアでした。結果、◎ニシノラディアントが6番人気の低評価を覆して見事に1着。

石 そうね。◎ニシノの単勝が16.7倍というのはまあまあかな。2着の△アドマイヤゴッドも相手2番手に推していたけど、3着のディアエナが抜けてしまって。

編 3連単で22万円もつけていましたから……。ディアエナ、惜しいことをしました。ただ、中京12Rでは暮れの桑名特別の◎プレイズガール(6人気1着)とか、いいイメージがありますよね。

石 かなりの持続力が要求される特殊なコースだからね。走ってくる馬の特徴が掴みやすいんだ。そういう馬は近走でさほど走ってないから、あまり人気にならないし。それだけにディアエナがもったいないし、申し訳なかったなと。

編 22万馬券ですからね。あ、見解も載せておきましょう。なんでこの馬を買えたのか、不思議に思う方もいらっしゃると思うので。

「◎ニシノラディアントは、2走前から芝に転向。緒戦でいきなり勝ち切る素質を見せた。ダートでデビューしたとはいえ、元来は芝向きの馬で、デビュー当初は体質的に弱いところがあったのだろう。中央でイマイチ勝ちきれずに地方で賞金を加算してきたのもそのあたりが理由のはず。とはいえ、2走前は勝ったというだけではなく内容的にも高く評価できるもので、かなりのハイペースのなか掲示板に載ったのは4コーナーでふた桁番手にいた馬ばかり。しかも小回りの福島で、だ。そんななか、ただ一頭中団に位置していたのが、この◎ニシノラディアント。強烈に早いペースを中団からポジションを上げて押し切ったレースぶりは特筆もの。中京芝1200mは直線が長く、急坂があり、そこからまた1ハロン伸びなければならない、非常にタフなコース。相当な持続力が求められるコースだ。同馬のようなハイペースから伸びることのできる資質はまさにこのコースで求められるもので、ましてやハンデ戦で54キロならさらにこの資質を活かすことができる。昇級緒戦の前走は出遅れが響いて流れに乗れなかったが、もともとゲートが悪いタイプでもなく、普通に出ればこのクラスでも勝ち負けになる馬だ。」

石 ま、気を取り直して次のレース。

編 気を取り直せないんですけどね(苦笑)。白富士Sです。穴馬の本命が◎ロンギングダンサー、人気馬の本命が◎マイネルラフレシアでした。

石 それぞれ8番人気11着、1番人気10着。全然ダメ。◎ロンギングダンサーは前に行ったら良さがまったく活きないでしょ。あ、言い訳ではなくて、それを読み切れなかったのは僕の実力不足というは大前提です。◎マイネルのほうは理想的な位置だったけどねぇ。苦手の切れ勝負になったとはいえ、もうちょっと粘れるかと思ったけど。

編 展開の読みが甘かったと。

石 結果的にそうなるね。ごめんなさい。

編 で、その次が京都の最終レース。穴馬の本命が◎ピナクルズ。人気馬の本命が◎メイショウカロッタ。

石 人気馬の本命◎メイショウカロッタが2番人気1着。

編 一方の◎ピナクルズが、まさかの最下位(7人気)。とはいえ、相手の△ダフェライジング(6人気2着)、△ハーツジュニア(1人気3着)もしっかり評価して、3連単26,230円が的中です。

石 勝った◎メイショウは、まあ順当だよね。◎ピナクルズはプラス体重、仕上がり途上かな。スタートもこの馬にしては良くなかったし、全然スピードに乗れていなかった。デキを見抜くことができなかった。

編 で、土曜日最後の配信が東京最終。穴馬の本命◎アイスコールド、人気馬の本命◎ムーンクエイクで、断トツの一番人気に応えた◎ムーンクエイクが勝利。

石 これは◎ムーンクエイクが勝つのが既定みたいなもので、どの馬が一発かましてくれるかというレースだったんだけど、◎アイスコールドではまだ瞬発力が足りなかった。

編 見解にも◎ムーンの能力が抜けているというのを書いていましたしね。

石 問題は3着のストーミングが抜けたことだね。近走、瞬発力を活かす競馬に脚質転換してきて実際に速い脚も使っているんだけど、開幕週の東京で走るにはちょっと(位置取りが)後ろすぎるかなと。結果、◎アイスのほうがさらに後ろになっちゃったんだけど。

編 たしかに◎ムーンが抜けているという時点でヒモは確実に当てたいところでしたけど、ただそれも考えがあってのことだからな〜。難しいところです。

石 いや、配当はともかく当てるべきレースだったと思うよ、ここは。

編 じゃあ、次は確実に仕留めてください。で、明けて日曜日ですね。最初の配信が中京9Rの500万下平場戦。

石 調子に乗って中京芝1200mを配信したわけですけど……

編 調子に乗って(笑)。穴馬の本命が◎アフターダーク、人気馬の本命がフェルクレール。それぞれ12番人気15着、5番人気10着と大敗。中京芝1200mなのに。

石 そう、中京芝1200mなのに。

編 ただ、勝った△スパイチャクラ(1人気)、2着△ファド(6人気)、3着△ニシオボヌール(8人気)はヒモとして高評価しているんですよね。痛恨のタテ目決着。

石 そう、正直……あ、なんでもない。

編 なんですか気持ち悪い。言いかけたことはちゃんと言ってくださいよ。

石 いや、あまり言うのはよくないなと思って。いままでも言わないようにしてきたので。

編 もうここまで結果をぶっちゃけてるんですから、今日くらいはいいでしょ(笑)。

石 まあ、そうか。いや、実は本命馬は2頭ともすごい迷ったのよ。◎フェルクレールと△スパイチャクラ、◎アフターダークと△ニシオボヌール。今ならなんとでも言えるだろと思った方はそう思ってもらっていいです。

編 そうかさっきの桑名特別のときに◎プレイズガールの2着だったのが△スパイチャクラか。

石 そう(苦笑)。ニシオボヌールにしてもダートの実績から持続力は相当なものだというのがわかっていたし。結果、初芝ということで、ちょっと踏み込めなかった。チキンだったね。

編 チキンではないですけどね(笑)。でも、もし……というのは意味がないことを承知で言えば、もしその予想が違うほうに転がっていたら3連単9万的中という目もあったのか。

石 まあ、典型的なタラレバだね。

編 たしかに(笑)。それで、続いての配信がシルクロードS。人気馬の本命◎セイウンコウセイ、穴馬の本命が◎ブランボヌール。

石 それぞれ4番人気2着、5番人気13着か。ブランボヌールの惨敗はちょっと不可解。ケガしたわけじゃないんだろうけど、気持ちの問題かな。正直、このレースは△ダンスディレクターに上手く乗られすぎた。言い訳になるかもしれないけど、相当自信があったんだろうなと。道中もどっしり構えて。◎セイウンコウセイも完ぺきに乗ったと思うけど。

編 ジョッキーの差?

石 馬の差。(セイウンに乗った)松田騎手は、前から言ってるけどかなり上手いよ。僕は相当信頼している。あとは3着のセカンドテーブルを評価しきれなかったのもミスだけど。

編 でも僕は1番人気に推されていた△ネロの評価を下げていたのがお見事だなと。見解でも触れていましたけど。あ、その部分を抜粋しておきましょうか。

「なお、人気の△ネロが京都芝コースで馬券に絡んだのは道悪のときだけ。京都の高速馬場は合わないタイプだ。今の京都は先にも述べたように時計がかかりだしているぶん時計的には対応できる可能性はあるが、ハンデも含めて△までの評価とした」

編 実際、その通りにスピード負けというか、全然走れませんでしたね。

石 その延長で(上位人気に推されていた)ソルヴェイグも消したし、セカンドテーブルも消しちゃったんだけど。まあ、ソルヴェイグはそんなに強くないというのもあるけど。

編 4着の△ヒルノデイバローは評価していたんですけどね。

石 このレースは、△ダンスディレクターの強さも含めて、外れるべくして外れました。すみません。

編 で、その次が根岸S。穴馬の本命が◎コーリンベリー。人気馬の本命が◎ベストウォーリア。

石 あれな〜。まずひとつ目の大誤算が、◎コーリンベリーの出遅れ。スタートでつまずいて、もうその時点で厳しいなと。◎ベストウォーリアももうちょい速い流れのなかでの差し脚を来たいしていたので。

編 ひとつ目の誤算ということは、ふたつ目の誤算もあったんですか?

石 あった。まあ、これを誤算というか、能力を見誤ったというのかはさておき、カフジテイクの末脚。あの馬場であの脚を使ってこられたら正直お手上げだなと。

編 あ〜、土曜日のダートも上がりはかなり時計がかかっていましたしね。

石 そうなんだよ。土曜日1日の競馬で、ダートの最速の上がりが3ハロン36.2秒だったかな。パサパサのダートですごく力のいるダート、上がりのかかる馬場だったんだよね。だからカフジテイクも差してくるにせよ、35秒台が精一杯だろうと。

編 それがまさかの34.5。今調べたら、日曜日も根岸S以外の最速上がりは36.0。やっぱり上がりの時計はかかっているんですよね。

石 ん〜、その馬場で34.5の上がりを使われるとは……。精進します。3着のエイシンバッケンもそう。あの馬も34秒台の上がりだったんだよね。

編 ああ、最後に△キングズガードが差されてしまって。

石 そうね。この結果がフェブラリーSに繋がるとは思えないけど、どういう馬場になるのかも含めて、慎重に予想していきます。

編 そして続いてが京都最終レース。人気馬の本命◎スパイラルステップ、穴馬の本命◎テキスタイルアート。

編 それぞれ2番人気4着、5番人気10着。

石 ◎スパイラルステップに関しては、今回はツキがなかった。スタートで挟まれて前につけられなかったし、最後の直線も窮屈なところに入ってロスが大きかった。モタれてたしね。それでも4着まで差してきているように能力は間違いないし、次は確勝級でしょう。

編 これも相手は評価していて、タテ目決着。

石 まあ、上位人気がちゃんと走ってきたレースだから。◎テキスタイルアートは、砂を被りたくなかったのか大外を回したのもあるけど、最後は止まり過ぎ。このクラスでも走れると思ったけど、ちょっとクラス慣れが必要かな。時計勝負は問題ないと思ったんだけど。

編 まあ、レースを見ていて、これは◎スパイラルステップが普通に走れればというレースだったと思いました。で、最後の配信となったのが東京最終レース。これは最後の直線、力が入りました。

石 穴馬の本命が◎プランスシャルマン。人気馬の本命が◎アブニールマルシェ。

編 ただ、このレースの見どころはヒモの上位に推した単勝13番人気の△スパーブデイでしたね。

石 勝つまではないと思って、穴馬の本命にはしなかったけど、目論み通りに逃げねばってくれて。

編 ええ、単勝万馬券近い(97.2倍)馬の走りとは思えませんでした。

石 ただそれだけに◎アブニールマルシェ勝ち切れよと(苦笑)。

編 そうなんですよ。(◎アブニールが1着なら)3連単9万円とかついてましたから。

石 ◎アブニールも責められないし、△スモークフリーの瞬発力を褒めるしかないです。

編 これは石橋さんも責められないしな〜。本命馬はクビの上げ下げだし、人気薄のヒモも評価してるし。3連複2万8,110円は的中だし。と、まあ先週はこういう配信だったわけです。こうやってちゃんと話を聞くと、高配当の的中がないにせよ、見解も含めて納得のいくレースは多いですね。どうしようもないとか、ダメダメとか言っちゃいましたけど。

石 さっきより物言いが酷くなってる(笑)。ただ、配当を期待して読んでくださっている方も多いわけで、そのあたりは今週以降に巻き返していかないと。

編 そういえば、先週の対談で単行本の作業をしながら、悪いところが見つかったと言ってましたけど。

石 うん、先週の配信からそこは意識して直しているし、「この配当でなにを言う」と言われても仕方ないけど、実際、僕としては矯正できていると思う。

編 じゃあ、今週以降は期待していいですね?

石 もちろん。

編 あ! 今週以降で思い出したわ。本題を忘れてた。

石 あ! たしかに(笑)。あ〜、じゃあ時間もないし、今週は重賞の出走頭数も少ないのできさらぎ賞と東京新聞杯の注目穴馬だけお伝えします。それときさらぎ賞は勝負予想では配信しない可能性がありますので、それはご了承ください。

編 登録が11頭ですからね。ではそのきさらぎ賞からお願いします。

石 アメリカズカップ。前走は出遅れが響いたけど、いつもの好位からの競馬ができればこのレースは多分スローで流れるので、好勝負になるなと。こっちはこの1頭。

編 じゃあ東京新聞杯は?

石 ロイカバードとプロディガルサン。どちらもマイルくらいが合ってる。なんか駆け足ですみません。

編 たまにはこういうのもアリでしょう。かなり勉強になりましたし。それでは石橋さん、長い時間、ありがとうございました。今週末の配信、相当楽しみにしてます!

石 こちらこそよろしくお願いします!




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